ヤマハのエレクトリックアップライトベース(EUB)、またはサイレントベース
ヤマハのサイレントベースのレビューは他の楽器に比べると少なく、自分も購入前は少ないネット情報の中から色々と参考になったので、この機種については長々、ダラダラとと書いてみたい。
現在サイレントベースシリーズはクラシック演奏に特化したSLB100と、このSLB200、そして最近ではSLB300もラインナップされている。新しいラインナップの300はかなりグレードアップされてるみたい。
さて、自分か持っているSLB200だが、これを持つ前には以前に当ブログにて記事を書いたARIAのSWB-03を持っていた。今はウッドベースも持っているがウッドベースを買う前の練習機として最初は手頃なARIA SWB-03を使ったが、「本物のウッドベースの感覚」というものがARIA SWB-03の場合は欠けている事をよく指摘されていて、いつしかリアルなウッドベースの感覚に近いヤマハのサイレントベースが欲しいと思うようになっていた。もともとARIAはリアルウッドベースとして開発されたものでもなく、独自のエレクトリックアップライトベースという事。なので、ポップスやロックに使用するのもカッコいいだろう。で、ヤマハのサイレントシリーズはサイレントギター、チェロ、ベース、バイオリンなど「本物をサイレントにする」というのがもともとのテーマの楽器。そして、もともとのテーマからどんどんアップデートされて、より使いやすく、持ち運びしやすく、より本物に負けないサウンドを、と進化しているわけだが。
ともかく、SLB探しスタートという事で、狙うターゲットは中古の個体。そして、SLB200は指板は通常はローズ指板なのだが、初期生産モノはエボニー指板なのだ。もし同じ価格帯でエボニー指板モデルが売っていたら掘り出し物だ。個人売買のオークションや楽器店の最新入荷情報をチェックする毎日。しかし、相場より高い設定だったり、安いと思っても指板がロカビリー仕様に改造されたものなど...なかなか良い個体に巡り会わなくて半年ぐらい過ぎた。結局ある日、レギュラー品で相場より少し安い個体が楽器店の最新入荷情報にアップされたので速攻でポチッてGET!
レギュラー品なのに、リミテッドモデルのようにネックにトラ目が出てたりで、なかなかアタリの個体だ。コンディションもよく専用スタンドもついていたのに相場よりかなり安く購入できた。
9V電池ひとつ使用。かなり長持ちする。充電式のエネループを使用しているが、前回いつ交換したか忘れるぐらい長持ちする。イタリアのEUB Alter Egoはすぐ消耗するらしいが。
使用感は本物ウッドベースよりも弦のテンションがきつい感じ。あと、よく言われているのが、本物のウッドベースだと演奏中は太ももからひざを使ってホールドできるが、ボディを持たないサイレントベースはそれができない。
駒は高さ調整可能。この脚の根元の部分がピエゾで音を拾っている。
SLB200のコントロールはボリューム、トレブル、バス(ベース)の3つ。低音を落として高音をあげてカリカリにしたり、高音を押さえてウォームな感じにしたりと、設定でキャラ変更可能。
このサイレントベースの1番のメリットはやはり、持ち運びだろう。肩の部分、脚をはずせてコンパクトになり、専用ケースにて持ち運びできる。そして第2のメリットは演奏時の音作り。本物の箱物ウッドベースは、音作りがなかなか決まらず難しい事があるが、SLBはハウリングの心配もないし音質も瞬時に調整できる。場所もとらない。自分は、自宅での練習は肩も足も外した状態でイスに座って弾いている。
という感じで、こういった便利なことが多いSLBだが、新発売されたSLB300は気になるなぁ...。
デスペラ堂
楽器と音楽の話題をメインに、食事、お出かけ、懐かしの80's ... いろいろやったこと感じたことを忘れないためのメモ
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